女子中学生らと無料通信アプリ「LINE(ライン)」上でトラブルを起こし、大阪維新の会府議団から除団処分を受けることが決まった山本景府議(34)=交野市選挙区=が、最初の報道があった2014年8月8日以降、自身のブログを熱心に「更新」し続けている。
9日に公開した記事内容には幾度となく修正を加え、12日夜にはテリー伊藤氏(64)によるテレビ番組内での発言への対応等を報告した。一方では、女子小中学生らとの交流を綴った過去記事などを続々削除している。
「キモい」発言でBPOに人権侵害の申し立て
山本府議は2013年10月、交野市の祭りで知り合った女子中学生らと無料通信アプリ「LINE」でグループを作り、交流を始めた。しかしその後、LINE上のトラブルでグループから外されると、中学生に対し「絶対に許さん」「誰がやったのか徹底的にやる」といった威圧的なメッセージを送った。
8月8日、一連の問題が明るみに出ると山本府議は記者会見を開き謝罪した。
9日には「LINEについての報道について」と題したブログ記事を公開。ここでも謝罪の言葉を述べたが、同時に
「7月末には私と教育委員会との間で、一定の合意(本件は解決した)に達しました。にも関わらず、今回の報道に至ったのは極めて残念です」
などと、問題が蒸し返されたことへの不満を訴えた。
その後、詳しい経緯を説明したり文言を変更したりと度々修正が加わった。さらに12日にはさまざまな方面への不満や抗議内容を綴った。
その一つが、8月11日放送の「スッキリ!!」(日本テレビ系)に出演したテリー伊藤氏の発言だ。テリー氏は、山本府議が中学生から「キモい」などとLINE上で言われていたことを受けて、「『キモい』『ウザい』とかって言われてるじゃないですか。この言った中学生が一番正しいですよね。だってこれ今ずっとVTR見てても、こいつキモいもん」などとコメントしていた。
これに対し、山本府議は「日本テレビに抗議したものの番組での謝罪が得られないことが分かったため、同日、BPOに放送による人権侵害の申立を行いました」とブログで報告した。
この他にも、産経新聞が何者かを情報源にして報じた内容の一部に誤りがあり、名誉を傷つけられたとして「被疑者不詳」のまま大阪府警察本部に刑事告発の書類を郵送したという。さらに、府議団の綱紀委員会が下した「除団」という処分についても疑問があると訴えた。