「プロ野球交流戦」削減でいいのか ファンの意見聞かぬまま球界の都合優先

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   プロ野球の人気イベントといえるセ、パのチームが対戦する交流戦の試合数が来シーズンから減ることになった。

   理由は球界の都合で、ファン不在との批判を受けることは必至だ。

「侍ジャパン」への影響を持ち出したセ・リーグ

東京ドームで見られる交流戦も来季から減少
東京ドームで見られる交流戦も来季から減少

   1カード3試合の1球団18試合とする。この内定が明らかになったのは2014年8月11日のセ、パ12球団による代表者会議。セの意向にパが押し切られた形で、9月の実行委員会で正式に決まる運びだ。

   現行は5月から6月に行われ、1カード4試合、1球団24試合。この制度を導入した06年は1カード6試合で1球団36試合だったが、翌年から現在の方式になった。セの示す理由は2つ。

   (1)日程の問題。1カード2試合のため移動日が多くなり、間延びすることと、そのため後半戦の日程にしわ寄せが及ぶ。今年は交流戦の日程39日のうち15日も試合なしがあった

   (2)国際試合を行う日本代表「侍ジャパン」のビジネス。事業会社化し、来年からは11月に試合を行い新たな収入源にするのに、公式戦のコンパクト化が必要

   この2点を突きつけられたパは抵抗できなかったようだ。「侍ジャパン」は12球団で行うビジネスだけに、反対することができないということである。セの作戦勝ちといっていいだろう。

   この内定でおかしいと思うのは、「ファン不在」ではないか、ということである。そもそも交流戦が導入されたきっかけは、球界再編成の騒ぎだった。

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