まんだらけ、万引き犯の顔公開中止 「警察の方々のお力を信じてお任せする」

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   中古玩具や古本を販売する「まんだらけ」(東京都中野区)が店内で鉄人28号の人形を万引きした人物に対し「一週間以内に商品を返却しなければ(万引き犯の)顔写真をホームページ上で公開する」と警告していた問題で、期限に設定されていた2014年8月13日、同店はそれまでの方針を変更して公開を中止すると発表した。

「法令順守」「捜査協力」が基本方針

ホームページ上に掲載されたメッセージ(画像はまんだらけのホームページより)
ホームページ上に掲載されたメッセージ(画像はまんだらけのホームページより)

   産経新聞の報道によると12日、警視庁中野署が「捜査に支障が出る」として顔写真の公開を取りやめるよう申し入れたものの、同社は返却がなければ予定通り13日午前0時に公開する意向を示していたという。

   一方、読売新聞の報道によると顔写真を公開し男を脅すことが「脅迫罪」に該当する可能性もある、「名誉毀損」にあたるといった指摘も一部専門家から出ていたという。

   同店は「多くの方たちの応援メールやお電話」が寄せられたと今回の騒動に対する予想外の反響に驚いた様子を示し、「一般市民の皆様が法制度や司法・警察の現状にやりきれない思いをお持ちだということも事実として多々あるのだと思います」と感想を記している。

   顔写真の公開中止に踏み切った理由として「法令順守」「捜査への協力」が同社の基本的な方針であるからだと明かす。

   期限の迫った12日夜は店舗の入ったビルの入り口付近や店舗周辺に多くの報道陣が詰めかけ、「とても犯人が入って来られる状況になかった」と振り返りながらも「本人の良心に基づき」「あくまでも自主的に」商品を返還して欲しかったと苦しい胸の内を明かした。

   同時に犯人の身内と思われる女性から「8時(20時)までに返せばいいのだろうか」という内容の電話があったことも明かし、「期待して待っていたのですが、どうも無理なようでした」と残念がっている。

   メッセージの最後には「証拠も十分あるので、警察の方々お力を信じてお任せしてまいります」と記し、今後の捜査を警察に全面的に任せる意向を示した。

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