牛丼チェーン「すき家」を運営するゼンショーが、中国産食材の使用についてマスコミの質問に答えなかったことがネットで話題になっている。ゼンショー側は、J-CASTニュースの取材に対して、初めてどの食材に使ったかを明らかにした。
中国産食材については、たびたびその安全性に疑問符が付いた。今回は、チキンナゲットの仕入れ先だった上海福喜食品が使用期限切れの食肉を出荷していたことから、また脚光を浴びた形だ。
「部分的に報じられると消費者に誤解を招く」
そんな中で、2014年8月7日のあるツイートが、中国産食材についてすき家がマスコミの質問に答えなかったことを紹介した。牛丼チェーン5社の回答を並べた表の画像をアップし、「すき家やべぇなおい....」とつぶやいた。すると、大きな反響を呼んで、約8000件もリツイートされるまでになっている。
調べてみると、この表は、夕刊フジの13年5月17日付記事に載っていたものだった。記事では、すき家は、中国産食材の使用について、「回答できない」となっていた。一方、吉野家は、季節によって中国産の玉ねぎを使っている、松屋は、国産と中国産の玉ねぎを併用している、などとホームページ上に載せたとしてあった。
記事によると、すき家のホームページでは当時、お米、牛肉、レタス、キャベツに限って産地を公開し、いずれにも中国産の表示はなかった。玉ねぎについては、「公開していない」とした。中国産の有無について回答しなかったことについては、「部分的に抜粋して報じられると消費者に誤解を招く可能性がある」と取材に説明したという。
ただ、記事の前か後かは分からないが、13年5月には、ウナギは中国産であるとホームページ上で紹介していた。