「彼らは世界で成功すると確信した」
ワンオクは海外版をリリースしたり、プロモーション活動をしたりしていないにも関わらず凄い人気なのだ。ユーチューブなどの動画サイトでワンオクを見た海外の人たちがファンになり、その数を増やし続けている。ユーチューブの「The Beginning」の視聴数は2700万回を超え、その他の楽曲を含めるとユーチューブだけでワンオクの視聴数は1億に近い。ヨーロッパ、アメリカといった海外のファンが視聴しているからで、「素晴らしいバンドだ!」「一発で好きになった」などといったコメントが外国の文字で書きこまれている。
13年10月から12月にかけてヨーロッパやアジアの都市12ヶ所で単独公演をしたが、フランスではチケットが瞬時に完売したと報道された。
なぜこんなに人気なのか。ユーチューブのコメントを見ると、「日本人だとは思わなかった」と曲調やボーカルに関心を示す人が多い。まるでイギリスやアメリカのボーカルが歌っているように歌詞がすんなりと耳に入ってくるのだそうだ。英語の発音が優れている理由として森田さんはインタビューで、子供のころから洋楽を聞きまくっていたことと、子供のころに通っていた小中学校には留学生が多く、英語教育に厳しかったからだと答えている。海外でのインタビューの動画を見ると流暢な英語でインタビュアーとやり取りしている。
そして活動の舞台を海外に広げていくことになるようだ。ワンオクのドキュメンタリー映画を製作した中野裕之監督は読売新聞14年5月8日付け夕刊で、
「彼らは世界で成功すると確信した」
と語っている。森田さんは海外での活動に関して進出の機会を狙っていたわけではなく、例えばライブハウスが満員になったら次はそれよりも大きな会場を探すということと同じで、
「もっともっと遠くに足を伸ばしていこうっていう感覚ですね」
と、フリーペーパー「FLYING POSTMAN PRESS」のインタビューで語っている。
ネットではワンオクの活躍について、日本のロックが海外でも人気になるのは嬉しい事だという意見が多く、森田さんに関しては、
「NEWSにあのまま残っていたらこれほどの活躍はできなかっただろう」
などと感想を述べる人もいる。