国債や借入金、政府短期証券をあわせた「国の借金」の残高が2014年6月末時点で1039兆4132億円となり、過去最大を更新した。財務省が8月8日に発表した。国の借金は前年6月末に1000兆円を超え、推計では借金の総額は14年度末には1143兆円に到達するとみられる。
14年7月1日時点の総務省の人口推計(1億2710万人)をもとに単純計算すると、国民1人あたりの借金は約818万円。3月末から約12万円増えた。
3月末時点から6月末時点にかけて借金は14兆4563億円増えた。その前の3か月の増え幅(7兆110億円)に比べて拡大。東京電力を支援している原子力損害賠償支援機構に交付する国債の残高が3兆5429億円増えたことなどが影響した。
借金の内訳は、国債が10兆1243億円増の863兆8880億円。一時的な資金不足を補う政府短期証券が5兆2201億円増えて、120兆9085億円となった。