トマトジュース売り上げ急失速 カゴメ苦戦の原因は消費税ではない

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カゴメのトマトジュースがスーパーから消えた、その反動が

   2012年2月、「トマトに含まれる成分が、メタボリック症候群対策に効果がある」との研究成果を、京都大学教授らのグループが発表した。何とトマトジュースの中に、脂肪燃焼作用を有する成分があるというのだ。これが一斉に報道され、にわかにトマトブームが起きた。カゴメのトマトジュースがスーパーから消えた、というのは大げさだが、通常の2倍の売れ行きの状態が続き、2013年3月期は純利益が前期比5割以上増え、過去最高を更新した。

   しかし、赤ワインや納豆など、健康に良いとされた食品のブームが長続きしないのは常のこと。運動しないで好きなだけ食べていれば、トマトジュースだけ飲んだところで体重が減るわけもないのは子供でも分かる。

   カゴメの業績も2014年3月期に失速し、減収減益。「トマトブームの反動によるトマトジュースの落ち込みを他の飲料でカバーできず」(カゴメ)、国内飲料事業は前期比8.6%減となった。この傾向が今も続いているわけだ。

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