「河野談話」検証にもホンダ氏は強く非難
日本政府が、慰安婦問題に関するいわゆる「河野談話」を検証した際にもホンダ氏は強く非難した。2014年6月30日に発表された検証結果で、旧日本軍による強制性が確認できないとしたことについて、ホンダ氏を含む下院議員18人が連名で「容認できない」と抗議する書簡を佐々江賢一郎駐米大使に送ったのだ。日本批判のボルテージは、相変わらず高い。
米国では2014年11月に中間選挙が予定されているが、前哨戦として6月に民主党予備選が行われた。ホンダ氏とカンナ氏の対決はホンダ氏に軍配が上がったが、カンナ氏も「2位通過」で本選に進んだ。前出の古森氏が「週刊文春」5月1日号に寄せた記事では、ホンダ氏を20年来支えてきた抗日連合会が、ここに来てカンナ氏に乗り換えたとしている。
仮に若いカンナ氏が当選すれば、「対日強硬路線」は当面引き継がれていく可能性が高い。議員として力を持ち、尖閣問題でますます発言力を強めたら――。日本の後ろ盾となるはずの米国の風向きが、今後変わっていくのではないかとの懸念はぬぐいきれない。