「対日強硬派」のマイク・ホンダ下院議員を資金面でバックアップ
抗日連合会は米議会へのロビー工作にも乗り出し、議員を支援する。その人物はカンナ氏と同じ選挙区の現職民主党下院議員、マイク・ホンダ氏だ。2000年11月の連邦議会選挙で初当選を果たすが、古森氏によると「抗日連合会が全面的にバックアップしていた。とくに資金面での援助は顕著だった」という。
ホンダ氏は、慰安婦問題で日本政府を強く非難する強硬派で知られる。2001年以降4回にわたって、慰安婦への公式謝罪を要求する決議案を議会に提出し、2007年に可決されている。一方、古森氏が調べたところによるとホンダ氏への2006年度分の政治献金は中国系が金額で30%に達するという。寄付金提供者の記録を見ると、抗日連合会を中心とした中国系米国人が並び、双方の密接なつながりが分かるとしている。巨額のチャイナマネーが、日本と対決姿勢を示す米議員を育てている、とは言い過ぎだろうか。