「ガセネタ」でも中国メディアは環球時報を追いかけざるを得ない
―― そういった確認作業があって初めて「ご意見」が言えるということですね。
リー: 残念ながら中国メディアでは事実関係を確認しないまま日本批判が展開されるケースがあります。例えばJ-CASTニュースが14年6月17日に「中国共産党系の環球時報が1面で大誤報 『自衛隊が宮古島にミサイル配備を完了』」という見出しで詳細に報じていますが、この環球時報の1面記事は全くの「ガセネタ」でした。しかし、環境時報は影響力が大きいので、中国メディアは追いかけざるを得ない。こういった全くの誤報が、中国国民の反日感情を加速させている面もあります。
フェニックステレビでも、トップニュースで解説すべきか本社と私とで議論しましたが、記事に書いてある内容の裏付けが取れないので、他の中国メディアが追いかけていたとしても「正確さ重視で、やらない」という結論になりました。