財務省が2014年8月8日に発表した14年上半期(1~6月)の国際収支状況(速報)によると、海外とのモノやサービス、配当金などの総合的な取引状況を示す経常収支は、5075億円の赤字(前年同期は3兆3131億円の黒字)だった。上半期の赤字は、比較できる1985年以降で初めて。
モノの輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、6兆1124億円の赤字だった。赤字額は前年同期より2兆6855億円増えた。
海外支店からの配当金などを含む第1次所得収支は8兆3226億円の黒字だったが、黒字幅が4.2%減った。
燃料輸入額が高水準で推移する一方、製造業の海外生産が進んでいるためとみられる。