「処分を引き延ばした上の自殺なのでは」という指摘も
小保方ユニットリーダーも笹井氏の自殺を知り、「非常にショックを受けている」という。理研の職員2人でケアにあたっている。
笹井氏が職場で自殺したことで、小保方氏以外の理研メンバーにも動揺が広がることも考えられるが、STAP細胞の検証実験については、加賀屋氏は「影響がないような形で進めたい」とした。
理研の調査委員会が2014年4月1日に発表した最終報告書では、笹井氏について
「研究不正行為を行ったわけではないが、その責任は重大」
と非難しており、6月に発表された第三者委員会の報告書でも、
「結果として笹井氏は生データの検証を全く行うことなく、自らの職責を果たさなかった」
「成果主義に走るあまり、真実の解明を最優先として行動する、という科学者として当然に求められる基本を疎かにした笹井氏の行動は、厳しく責任が問われるべきもの」
として、笹井氏らの辞任を求めていた。たが、現時点で笹井氏の処分は決定しないままの状態が続いてきた。このことを念頭に置いた
「処分を引き延ばした上の自殺なのでは」
という指摘には、加賀屋氏は
「そういう一面はあると思っている。その辺については、しっかり受け止めて対応していきたい」
と表情を曇らせた。