通常よりも無気力な状態が続いていた?
自殺の兆候については、加賀屋氏は
「具体的にこういう(自殺する)兆候があったということは聞いていない」
とした。ただ、5~6月に笹井氏に対する取材申し込みについて電話で打ち合わせする中で、「普段の笹井先生の応答の対応とは違う」とも感じたという。具体的には、「力のなさ」を感じたといい、
「色々な取材のケースについても、(普段は)積極的に責任を持って受けるというところが、『なかなか』というところが…」
と振り返った。通常よりも無気力な状態が続いていたようだ。その2~3か月前の3月には「心理的なストレス等」を理由に1か月程度入院していたことも明らかにされた。笹井氏は退院からそれほど日か経たない4月16日に会見に臨み「シニアな共著者として心痛の極み」などと陳謝した上で「生データやノートを見る機会がなかった」として、「改ざん」や「ねつ造」に気づくのは難しかったなど釈明を迫られていた。
一部では心療内科に通院していたとの報道もあるが、「(広報室としては)細かい健康情報については確認していなかった」との説明にとどまった。