加害少女、精神科医から入院を勧められていた? 父親はなぜそうしなかったのかと疑問の声も

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   長崎県佐世保市の高1殺人事件で、加害少女(16)の父親が精神科医から少女の入院を勧められていたという。そうならば、すぐにそうしなかったことに疑問の声も出ている。しかし、父親は「夫婦で最大限のことをしてきた」と弁明しており、事実関係はまだはっきりしていない。

   新聞報道などによると、加害少女の父親が、精神科の2病院に少女を通院させたのは、2014年3月2日に寝込みを金属バットで襲われ、大けがをしてからだった。

マンション一人暮らし、精神科医も了承?

   「このまま同じ家で寝ていると、命の危険がある」。ある精神科医からこう言われ、父親は4月から少女をマンションで一人暮らしさせた。そのことについては、精神科医も了承していたとの報道もある。

   その後、精神科医が6月10日になって、長崎県の児童相談所「佐世保こども・女性・障害者支援センター」に電話で連絡した。「放っておけば、人を殺しかねない」と少女の危機的状況を伝えると、児童相談所では、精神科医に児童福祉法に基づく助言をした。

   精神科医は、これを受けて、7月に3回、少女の両親と面談し、「このままでは事件を起こしてしまう」と対処を求めた。具体的には、少女を精神病院へ入院させることを勧め、警察や家庭裁判所にも相談するよう促した、とされている。

   そして、7月26日に事件が起きる数日前には、少女は、父親が再婚してできた新しい母親にこう漏らしたという。「人を殺してみたい…」。母親からこの話を聞いた父親は、事件前日の夕方に児童相談所に電話した。しかし、すでに宿直体制になっており、結局、事件発生までには間に合わなかった。

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