漫画版「がんばれゴエモン」の作者として知られる、漫画家の帯ひろ志さんが2014年8月3日、亡くなった。54歳。
ツイッターで妻が明らかにした。2日夕方に脳幹出血のため入院していたという。
90年代ボンボンで活躍
北海道出身。1982年、月刊少年ジャンプ(集英社)掲載の「星の王子さま」で漫画家デビュー。1991年からコミックボンボン(講談社)で、ゲーム「がんばれゴエモン」シリーズ(コナミ)のコミカライズ版を執筆、人気連載となった。現在もネット上では「思い出に残っている作品」として名前がしばしば挙がるなど根強いファンが多く、2013年11月には新装版も発売されている。最近では「ヤッターマン」リメイク版の漫画を手掛けたほか、東京工学院専門学校で講師を務めるなど後進の育成にも力を入れていた。訃報は台湾メディアでも伝えられた。
漫画家仲間などからはツイッターなどを通じ、追悼のコメントが相次いで発表されている。
「同時期に同じ雑誌で描いていたのが縁で、仲良くしてもらいました。心よりご冥福を申し上げます」(あろひろしさん)
「穏和な帯ひろ志先生には優しさと元気をたくさんいただいてきました。サイン会の応援に行った時、「徹夜明けだけど、来てくれて目が覚めたよ!(笑)」と控え室でのお話しが忘れられません。突然の訃報など信じたくもないですが…受け入れるなら 心から感謝をこめてご冥福をお祈りします」(ときた洸一さん)
「帯ひろ志先生が・・・?! 先日『ミラクルランジェリー』(全4巻)の新規公開許諾を頂き、8月5日に無料公開する直前に・・・ちょっと信じられません。ご冥福をお祈りいたします」(赤松健さん)
「1996年、玩具会社からゲーム会社に転職する際、PC音痴だった私にMacとPhotoshopの基本を教えてくださったのが帯ひろ志さんでした。そこを起点にボクはPCスキルを身につけ最終的にはコミPo! のプロデュースをするに至ります。ああ。帯さんのご冥福を心よりお祈りいたします」(田中圭一さん)