月500時間労働、多忙で2週間も家に帰れない… 「すき家」過重労働の報告書に誰もが驚愕

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   牛丼チェーン「すき家」について、第3者委員会の報告書が明らかにした過重労働の実態に、ネット上などで驚きの声が上がっている。運営会社のゼンショー側は、真摯に受け止めて今後は改善すると強調するが…。

   すき家で労働問題が噴出したのは、2014年2月ごろから「人出不足閉店」が相次ぐ騒ぎになったことからだった。手間のかかる「牛すき鍋定食」にアルバイトのクルーらが悲鳴を上げていたとされ、ゼンショー側が5月7日に第3者委(委員長・久保利英明弁護士)を設置して労働環境改善に向けた調査を始めるまでになった。

過労死レベルとされる月100時間超の残業

   その調査結果は、7月31日になってゼンショー側から発表された。49ページにまでわたる報告書は、社員やクルーらの生々しい声に満ち、店舗での過剰労働ぶりがかなり詳細に記されていた。

   報告書によると、すき家は、「閉店騒ぎ」のかなり前から過重労働が続いていた。過労死レベルとされる月100時間超の残業が、社員ではしばしば100人を超え、クルーに至っては、常に数百人もいた。そして、社員やクルーには、なんと月500時間も働いたケースがあったほか、多忙で2週間も家に帰れないということもあった。

   24時間連続で働くことを「1回転」と呼び、ほとんどの社員が経験していた。閉店騒ぎがあったころ大雪が2回もあったが、帰宅できないクルーが2回転連続で、すなわち48時間も働くことが多数生じた。こうしたことから店舗で辞める人が続出し、人手不足閉店にもつながっていった。

   少ない休みの日は、店舗が24時間営業であることから、社員が深夜もクルーからの携帯電話の対応に追われ、眠れることもままならなかったという。社員のプライベートはないような状態で、しかも、その時間は労働時間にカウントされなかったというのだ。

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