ファンの投票でAKB48グループの新曲メンバーを決める「選抜総選挙」で初めて1位を獲得した「まゆゆ」こと渡辺麻友さん(20)がセンターポジションを務める「心のプラカード」(8月27日発売)が、思わぬところで波紋を広げている。
13年の総選挙で1位だった指原莉乃さん(21)がセンターを務めた「恋するフォーチュンクッキー」の「誰でも歌いながら踊れる」というコンセプトと「かぶっている」とみられているからだ。14年の総選挙では、速報段階では指原さんが圧倒的に優勢だったが、渡辺さんの猛烈な追い上げをかわせず涙を飲んだ。このこともあって、両者のファンは「プラカード」の売り上げが「恋チュン」を超えるか、かたずをのんで見守っている。
「プラカード」は「昭和ディスコ」で「恋チュン」は「80年代ディスコ調」
2014年7月30日、「プラカード」のミュージックビデオとジャケット写真が発表された。「昭和ディスコ」をイメージした楽曲で、振付はラッキィ池田さん(54)が担当。池田さんは、ブログで
「みなさん!是非、踊ってみてください。是非、AKB48のみんなと一緒に踊ってみてください!コンサート会場で、この曲はみんながいっしょになって踊ってほしいです」
と呼びかけた。ミュージックビデオは静岡市清水区の次郎長通り商店街で撮影。550人のエキストラが動員され、AKBメンバーと地域の人が一緒になってダンスを楽しむという演出になっている。
これに対して、「恋チュン」はどうか。ユーチューブにアップロードされた公式ミュージックビデオの説明によると、恋チュンは「80年代ディスコ調のダンスナンバー」を標榜しており、振付はパパイヤ鈴木さん(48)。動画の説明文には「子供から大人まで、誰でも歌いながら楽しく踊れる覚えやすい振り付けになっています」とある。ミュージックビデオは、指原さんが劇場支配人を務めるHKT48劇場(福岡市中央区)脇の道路で撮影された。
動員されたエキストラの数は4000人にのぼり、やはり老若男女がダンスを踊る、という構成だ。