日本初の「ロボット白書」まとまる 今後20年で10兆円市場に成長と予測

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   ロボットを取り巻く課題などを掘り起こし、ロボットビジネスの活性化を目指して日本初の「ロボット白書」がまとめられた。

   白書は高齢化や人口減少が進む中、産業分野だけでなく我々の生活にもロボットが浸透していき、今後20年で今の10倍程度に相当する10兆円市場に成長すると予測している。

利用者の視点から今後の課題と提言

未来の人間はロボット無しでは暮らせない?(画像はイメージ)
未来の人間はロボット無しでは暮らせない?(画像はイメージ)

   独立行政法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2014年7月中旬にまとめた白書は「社会を変えようとするとき、そこにロボット技術がある!」と銘打つ。ロボットビジネスを確立するために技術者や開発者でなく、利用者の視点から今後の課題と提言をまとめているのが特徴だ。

   白書は7章構成で、第1章のロボットの基本的な解説である「ロボットについて」から始まり、「ロボット利用の意義・必要性・取りまく環境」「産業用ロボットの現状と課題」「生活とサービス領域でのロボット化事業について」「フィールドロボットの現状と課題」などと続く。

   これまで産業用が中心だったロボットだが、最近では医療や福祉、農業などにも利用が拡大していると説明。特に災害対応と福祉・介護分野への活用に大きな期待が寄せられており、「サービス用ロボットの市場が作られつつある」と指摘する。

   具体的には、日本は超高齢化社会に突入し、高齢者などの身体機能の補助、介護者の負担軽減などへのロボット活用への期待が膨らんでいる。また、東日本大震災以降、災害対応ロボットへの関心も大きくなっており、東京電力福島第1原子力発電所の廃炉に向け、「さらなるロボット技術の開発・投入が求められている」と強調している。

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