セロさん(40)といえば、日本で大人気のマジシャンだ。出演するテレビ番組の多くが高視聴率を記録し、公演も毎回大盛況を博している。
先日、久々にセロさんの特別番組が放送されたが、この中でひと波乱あった。ゲストの平愛梨さん(29)がセロさんのマジックの「タネ」と思われる内容をバラしてしまい、スタジオが微妙な空気になってしまったのだ。
「手が偽物で、棒がつながって体になってる…」
2014年7月29日、フジテレビ系で「マジック新世紀セロ 生放送SP」が放送された。
2時間にわたる生放送の中で、セロさんが都内を移動しながら、その場に集まった一般人を巻き込んでリアルタイムで様々なマジックを披露する、という内容だった。
番組終盤、セロさんは東京タワーでパフォーマンスしたのだが、ここで事件が起きた。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場する、空中に浮きながら走るスケートボード「ホバーボード」を、車輪が付いていないだけの普通のスケートボードで再現してみせるというもので、セロさんはワゴン車に左手をくっつけ、宙に浮いたスケートボードで空中を滑走しながら東京タワーにやってきた。
集まった観衆やスタジオゲストからは歓声が上がったが、平さんだけは違った。「私これ違う番組で見たことあったんですけど、確か手が、車にくっ付けてあった偽物の手で、棒がつながって体になってるっていう…」と、自分が知っているトリックを明かしてしまったのだ。
この発言を聞いたセロさんは心外という表情で、「これは僕のマジックとホバーボードの技ですよ!」と主張。着ていたジャケットを脱ぎ、同行していた田中大貴アナウンサーに腕を触らせて生身の人間の手だと確認させていた。
スタジオの生野陽子アナウンサーから「車の中拝見してもいいですか?」とも言われたが、これについては田中アナが車体を軽く触って「何もない」と確認しただけだった。セロさんは「This is real!」と叫び、生野さんは「何かちょっと疑っちゃってすみませんでしたセロさーん」と呼びかけていた。平さんをはじめ、ゲストの船越英一郎さんや平成ノブシコブシの吉村崇さんも「すみません」と謝っていた。