中国共産党の中央規律検査委員会は、胡錦濤前政権の最高幹部の1人で序列9位だった周永康・前中央政治局常務委員(71)に「重大な規律違反」があったとして立件・調査を決めた。中国国営の新華社が2014年7月29日に報じた。周氏は汚職などの容疑で取り調べを受けているとみられる。
最高指導部メンバーである政治局常務委員経験者が取り調べを受けるのは極めて異例。中国では政治局常務委員経験者は摘発しないという慣例があったが、習近平政権の指導部は周氏の立件を通じて「反腐敗」への強い姿勢を誇示したとみられる。
周氏は石油開発や石油行政に携わってきた「石油閥」の大物で、公安や司法分野のトップも務めていた。