「加害生徒に配慮して削除したわけではない」
ホームページから加害生徒らの情報を削除したことについて、佐世保市の国体推進室では、生徒に配慮して削除したわけではないと取材に説明した。
「長崎県で10月に開かれる国体の選手紹介コーナーですので、そこで行う競技でないものは、6か月を過ぎると削除しています。ご指摘の競技についても、1月27日に情報をアップしましたので、7月27日に自動的に削除しました」
生徒逮捕の後に、削除依頼が来たこともないという。6か月が過ぎていない場合については、削除するかは国体佐世保市実行委が判断することだとしている。
また、長崎県教委でも、取材に対し、生徒に配慮して削除したことを否定した。
「ホームページにアクセスが殺到して、サーバーのアラームがずっと鳴る状態でした。ほかのシステムに影響が出る可能性がありましたので、削除しました。影響がなければ、削除する理由がないと考えています」
削除依頼もなかったといい、「圧力がかかったということはありません」と言っている。
加害生徒の父親の事務所では、取材に応対したスタッフが「今回のことについては、何も聞いていません。事務所としても、何もお答えすることはないです」と話した。
もっとも、削除したとしても、ネット上では、すでに生徒や父親の実名や写真などの情報がコピペされるなどして大量に拡散しており、そのことを問題視する声もある。