サンマは安定した資源「最終的には例年並みの漁獲」
テレビ朝日系の情報番組「モーニングバード!」も14年7月29日放送で釧路港を取り上げ、
「1匹の水揚げもなかった」
と閑散としている映像を流した。商店にはサンマが売られていたが値段は税抜きで1匹400円。それでも値段は下がっていて、漁が始まったころは900円だったと紹介していた。スタジオではサンマは普通1匹100円くらいが相場であり、サンマの不漁が続くなら「高嶺の花」になるなどと驚いていた。
釧路水産試験場に話を聞いてみると、サンマは北海道の太平洋沿岸を北上していたがそれが少なくなり、これまでより遠洋を北上するようになっているのではないか、と説明した。イワシに関しては近海の海水温が例年より2度から3度くらい高くなっていることで集まってきた可能性が考えられる、という。これから漁獲はどうなるかについては、道東沖で取れるのはマイワシで、このマイワシに関しては資源の変動が大きいためなかなか予想は出来ないが、サンマに関しては変動が少ない魚として知られている。
「現在は近海の漁が解禁されていて8月からは沖合漁業が始まりますので、結果は見てみなければわかりませんが、全体からすれば例年並みの数字になるのではないでしょうか」
と説明し、食卓への影響は少ないはず、ということだった。