宮根も「ローラさんには何の関係もないこと」
テレビ業界の人からもエールが飛んだ。7月27日放送の「Mr.サンデー」(フジテレビ系)では、司会の宮根誠司さんが「ローラさんには何の関係もないことですから、彼女には頑張ってほしい」、28日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)でも、司会の小倉智昭さんが「ローラの仕事に響かないといいと思いますけどねー」と話していた。
7月28日付のサンケイスポーツには、「自分の子供だったらともかく、親の責任を背負う必要はない。家庭環境が悪くても、しっかり育っているので、逆に謹慎するんじゃなくて頑張って仕事をする方が世の中のためになる。CMのスポンサーは彼女を降ろさないでほしい」(テリー伊藤さん)、「本人が犯罪に加担していないし、連帯責任はない。変に気にするとマイナスイメージになるので堂々と仕事をし、父親とはしばらく距離を置いた方がいい」(デーブ・スペクターさん)といったコメントが紹介された。
有名人の親族が起こした犯罪によるトラブルは、古くは故・美空ひばりさんの実弟、故・かとう哲也さんが暴力団組員となり、拳銃不法所持、傷害、暴行、拳銃密輸で逮捕されたことがあった。美空さんはこれによってバッシングを受け、NHK紅白歌合戦への出場も辞退してしまった。
女優の三田佳子さんは1998年に次男が覚せい剤取締法違反で逮捕されたが、記者会見で「母が女優ということで未成年の息子の事件が報道されてかわいそう」、毎月50万円の小遣いをあげていたなどと話したこともあり猛批判を受けた。
14年7月に芸能活動を再開したばかりの後藤真希さんは、07年10月に弟が逮捕され、所属していたハロー!プロジェクトを卒業する羽目になった。
今回父親が逮捕されてしまったローラさんだが、今のところバッシングはほとんど聞かれない。
ローラさんが許容される理由は何なのか。芸能評論家の肥留間正明さんは、「本当に今回の事件とローラさんは関係ないのだから、当たり前だ」という。現段階でわかっている情報ではローラさんは全く関与していないとみられ、詐取したとされる額もそこまで悪質ではない。「若い女の子の父親が不正をしちゃったという話で、本人は本当に何も知らなかったんだろう」という気持ちが応援につながったとみている。ローラさんが事件発覚後すぐにコメントを発表するという対応と、その中身についても「これでいいと思う。上手にやったなという印象」とのことだ。
業界からの擁護については、「恐らく普段から良い人で、業界内の人気も高く、父のことで苦しむ姿も知られていたのだろう。仲間意識が働いたのでは」と推測した。