朝日新聞VS百田氏の放送法抵触論争 根底には在日コリアン強制連行の有無が存在

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「質問や感想は、放送法にいささかも抵触しない」

   経営委員会でただしたのは、それを受けてのことのようで、この日のツイッターでは、「ここでは書けないが、あることで一部の理事と論争」とほのめかしていた。

   大越健介キャスターの発言については、週刊新潮も2014年7月24日発売号で取り上げ、専門家からも疑問が出ていると報じた。国民徴用令で連れて来られたコリアンのうち、日本に留まったのは245人だけで、それも自由意志だったとして、強制連行とは必ずしも言えないとしている。

   百田尚樹氏は、朝日の記事が出た25日、ツイッターで「悪意にあふれた記事!」だと反論を始めた。番組について質問したことを干渉だと書いたとし、「放送を終えた番組に対して、経営委員が質問や感想を言うことは放送法にはいささかも抵触しない」とする。

   上村達男委員長代行が意見や注文なら問題だなどと言ったと報じたことについては、それはウソだとして「『放送法には抵触しない』と言った」とした。また、感想なのかと聞かれて百田氏が発言をストップしたとの指摘についても、「私は発言をやめていない」と言っている。

   一方、朝日新聞社の広報部では、百田氏の反論に関しては、「引き続き取材しています」とコメントするに留まった。

   NHKの経営委員会事務局では、事実関係について、議事録は次回の委員会で確認した後に公表するとして、「個別に、議事の内容についてはお答えしておりません」との回答だった。

   ネット上では、百田氏の「異議」について、賛否様々な声が出ている。

   否定的なものとしては、「職責の自覚がない」「辞めさせないのか」といった意見が出た。一方で、「問いただしているだけ」「何も間違ったことを言ってない」と擁護する向きは多く、放送法がそもそもおかしいとの声もあった。

1 2
姉妹サイト