訪米見送りはケリー氏のカイロ行きが急に決まったから?
菅氏は7月16日午後の会見で、
「岸田大臣の訪米についていろいろ報道が出ていますけれども、そうした事実はないという風に私は報告を受けています」
と訪米の計画を否定。ケリー氏との電話会談で日朝協議をめぐる懸念を伝えられたという報道についても、
「それも全くないと報告を受けている」
と全否定した。その後も「岸田外相、23日訪米へ調整」(7月19日、時事通信)などと訪米の見通しが報じられたが、岸田外相は7月22日午前の会見で、やはり訪米の計画を否定している。
「さまざまな報道がなされていることは承知しておりますが、今、私自身訪米する予定はございません。えーっと、それだけです」
読売新聞の初報が言うところの「来週」の訪米はなくなったことになる。ただ、7月23日に各紙が報じたところによると、訪米が見送られたのはケリー氏が中東情勢の緊迫化を受けて急きょエジプト・カイロを訪問することになり、会談の日程が取れなくなったためだ。菅氏の「逆ギレ」があったのかどうかは疑わしい状況だ。
こういったこともあって、7月25日の官房長官会見では、東京都の舛添要一知事の韓国訪問に関する話題が中心だった。