上下関係教育が行き届いているのは「吉本興業」?
ジャニーズ事務所内の「上下関係」は有名で、所属タレントがバラエティー番組内で先輩に怒られたエピソードを紹介することもしばしばある。
先輩後輩の基準は、年齢ではなく事務所入りした順番で決まると言われているが、7月2日放送の「ナカイの窓」(日本テレビ系)ではキスマイの北山宏光さんが、
「ジュニアの頃、結構年上のほうだったんですけど、同い年とかに先にデビューしている人がいて、その中でも敬語を使わなきゃいけないとかありました」
と細かいルールを披露して周囲を驚かせていた。
しかし矢作さんの話によれば、若手や後輩が気を遣うのはあくまで事務所や同じ業種の先輩であり、「芸能界の先輩」「目上の人」に対して同じような態度を取るわけではないようだ。実情を知るためジャニーズ事務所に聞いてみたが、返答は得られていない。
ただし否定的な見方を示していた矢作さんも、ジャニーズだけが挨拶をしないと思っているわけではないようで、ラジオでは「芸人は全部挨拶するじゃん。『テレビで観たことある先輩だ』って思ったら(歌手や俳優でも)挨拶するじゃん。でも、芸人以外の業種の人は自分の業種以外、挨拶しない」と話した。むしろ業種をまたいで挨拶をするお笑い芸人は珍しいという見解のようだ。
すると小木さんは「じゃあジャニーズじゃなくて吉本(興行)がいいんだな」と再提案。「後輩力」という本まで出しているカラテカの入江慎也さんを筆頭に、どの世代にも上下関係意識のしっかりした芸人がいると指摘し、吉本興業の組織としての魅力を評価した。