三菱東京UFJ銀行は、半年から1年ごとに契約更新している契約社員を対象に、定年まで働ける「無期雇用制度」を導入することを、2014年7月25日に明らかにした。15年4月から適用する。対象は3年以上勤務する契約社員で、主に支店の窓口や店頭案内などの業務を担う1万1400人。待遇改善を通じて優秀な人材確保を図る。
無期雇用の契約社員になった人は、定年が60歳までとなる。再雇用制度を使えば最長65歳まで働ける。休職・休暇制度も拡充し、けがや病気などの場合は最長3年休めるようにする。
正社員とほぼ同じ扱いとなるが、同行は「正社員とは働き方が違います」と説明している。
改正労働契約法は2014年4月以降、5年を超えて働く有期雇用者が希望する場合、無期雇用に切り替えることを企業に義務づけている。人手不足が懸念されるなか、人材確保につなげる狙いもあるとみられる。