有罪なら、懲役6か月、執行猶予4年か
警察での鑑定経験がある法科学研究センター所長の雨宮正欣さんは、フジテレビ系番組「ノンストップ!」への出演で、栩内香澄美被告の主張が通る可能性は低いと指摘した。
尿検査については、体液に覚せい剤はごく微量残るが、それが尿に混入したとしても反応することはまずありえないという。また、毛髪鑑定は、十分に洗浄してからやるので、汗の中にごく微量が含まれていたとしても、取り除かれる可能性が高いとした。
2回も毛髪鑑定したのは異例だが、覚せい剤の使用時期を特定するためで、基準値を超えなかったから陰性になっただけではないかとしている。
ほかのテレビ番組や新聞報道でも、専門家らが雨宮さんと同様な見解を話していた。元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士も、マスコミ取材に対し、ASKA被告が自分の陰茎に覚せい剤を塗ったのなら尿検査で陽性になる可能性はあるが、現在までの証拠では弁護側が有利とは言えないと言っている。
板倉宏日大名誉教授(刑法)は、J-CASTニュースの取材に対し、栩内被告の主張が認められて無罪となる可能性はあるものの、尿検査などの言い分については疑問が残ると指摘した。しかし、有罪になったとしても、ASKA被告ほどは量刑が重くならず、懲役6か月、執行猶予4年ぐらいの判決になるのではないかとみている。