「世のお父さん誤認逮捕まったなし」
倉田さんの主張によれば、結果的に本物の親子や親戚であったとしても、第3者から見て疑わしいと感じたら2人を警戒し、場合によっては声をかけるべきということらしい。
だが、これには疑問や反論の声が相次いでいる。
インターネット上には、放送後から
「世のお父さん誤認逮捕まったなし」
「お父さん皆犯罪者扱いかよ! 家族はシングルマザーのみなの?」
「おいおい姪っ子と歩けないじゃん」
「こういう人たちに父親ですって言っても信じないんだろ?」
といった声が寄せられている。
もちろん、地域の人々による声かけが犯罪防止の一助になっていることは確かだろう。だが、一方で困っていそうな子供に声をかけただけで不審者扱いされてしまうケースも少なからずあるのが現状だ。そうした地域の人々による厳しい監視の目が、一緒に外出しているだけの父娘にまで及ぶとなれば、犯罪予防のためとはいえ窮屈さを感じる人は少なくないようだ。
ネット上では、親子だと分かった際は謝ればいいという主張に対しても、
「言う側の主観であって声かけられた側が不快かどうかは別だよね」
「父親を目の前で疑われた子供が、その後何を思うのか」
などと批判が出ている。
また、実際のところ、こうした「連れ去り」は、人目につかないところで起きることが多く、その後「連れ歩き」するケースは少ないので、「声かけ」が効果があるかどうかは疑問という声もある。