福島市、「放射線に負けない体づくり」呼びかけ 「表現が不適切」「風評被害助長」などの批判で文言修正

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市の担当部署「掲載すべき情報を吟味する」

   放射線健康管理室に取材すると、チラシ制作の経緯を教えてくれた。初版が作られたのは2011年秋。まだ東日本大震災から半年だったため、その後に一部文言は更新されたが、当初から「放射線に負けない」の表現はあったという。しばらく市主催の講座などで配られていたが、14年春になって「正確な情報の周知」を目的として、現状にあわせた最新版を作成。これをサイトに載せたのが7月8日だった。

   SNSでの指摘以外に、電話でも「『負けない』という表現が不適切」「市民では背景がわかるが、状況がよく伝わっていない人には文字面だけが行ってしまう」「風評被害を助長する」などと指摘を受けたという。なお「食生活」と「生活習慣」のチラシには「放射線に負けない」の表現が残っているが、

「表現の仕方等、また今の状況にふさわしい内容かどうかも含めて、掲載すべき情報を今後吟味していく考え」

だと説明する。

   ネット上では「放射線に負けない」と同時に、市が出したとする「被曝しよう!」と書かれたチラシ画像も出回っていた。管理室もこの画像を確認しているが、チラシと別の画像を合成したもので、「まったく福島市とは関係ないもの」だと否定している。

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