売却総額は「5000億円規模に上る」との試算も
JR九州は基金を維持したまま上場したい意向だが、基金頼みの体質がパブリックな上場企業にふさわしいのか、疑問は絶えない。政府・与党の一部からも「慎重に対応すべき」との声が出ている。
与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチームは北海道新幹線や北陸新幹線などを5年程度前倒しで開業するための財源探しに躍起で、JR九州の上場益に目を付け、7月から本格的な議論を始めたところだ。
JR九州の上場が実現した場合、JRの上場としては1997年のJR東海以来、約20年ぶり。株式売却総額は「5000億円規模に上る」との試算もあり、注目度は高まっている。