「商品は200個、売り上げは10万円以下」にネットで反発
なぜこのような方針を打ち出したかといえば、二次創作は人材育成に必要なものであり、それを堂々と表現する場を提供すること、そして二次創作は原作の宣伝にもなるからだという。
「しばしば語られるエクスキューズを、思い切り公的なものにすることで、さらに公的にいろいろとできるようにするのが目的です」
と冲方丁さんは説明している。
こうした提案に対してネットでは、何の気兼ねもなく作品が使えるのは非常に魅力的だ、という声が挙がる一方で、「つまりは冲方の下請けみたいなもの?」といった声や、二次創作は原作のパロディーだったり、ちょっとした悪意を持ってコソコソするのが楽しいわけだから、「どうぞご自由に」とやられたものに創作意欲が湧くものだろうか、といった疑問の声も出ている。
二次創作に関するガイドラインは、ゲームソフトメーカーでアニメの原作なども手掛けているニトロプラスが14年7月初旬に新たに設定した。二次創作には寛容なメーカーとして知られていたが、
「種類、内容、契約期間によらず、販売する数量は同一の商品について総累計200個までと制限させていただきます」 「売上予定額が10万円を超えるような場合には、小規模行為ではないと判断させていただきますが、別途ご申請および版権利用料のお支払いをいただければ、例外的かつ部分的に許諾可能です」
などと規定したため、
「二次創作者の締め付けはヤメロ!」
「10万以下、200部以下じゃ、ヘタクソサークルしか活動できないじゃん」
などといった批判の声が挙がっていた。