石原伸晃環境相が公務でパラオに訪問中にシュノーケリングをしていたと、週刊文春が現地取材を元に報じた。一方、石原氏側は、そうした事実はないと全面否定しており、ネット上で様々な憶測が流れている。
石原伸晃氏と言えば、公務で訪れた沖縄でダイビングをしていたと、2014年6月20日に国会で指摘されて話題になった。
文春は、全面否定したことも報じたが…
「サンゴ礁の回復を確かめるためだった」。石原氏は、公務の一環であることを強調し、「金目」発言をきっかけとした不信任決議案はこの日、反対多数で否決された。
ところが、今度は、週刊文春が7月16日発売号で、石原氏が1月11~15日の5日間に公務で訪れたパラオで、夫人同伴のうえシュノーケリングをしていたと報じた。
記事では、現地の日本人向けツアー会社の幹部が証言したとして、石原氏夫妻は1月12日、VIP向けクルーザーで7時間のツアーに出かけ、シュノーケリングや泥パックなどを楽しんだとした。この日は、公務による現地視察に充てられていた。
また、この幹部によると、石原氏は14日、公務を途中で切り上げて、太平洋戦争の激戦地として知られるペリリュー島に向かった。地元ツアー会社が船を出し、船のスタッフは、文春の取材に、石原氏が島の要人と会話した後に、シュノーケリングをしていたと証言したという。この日の公務は、大統領表敬や両院合同会議演説が充てられていた。
文春は、石原事務所にも取材し、シュノーケリングなどをしたことを全面否定したと報じた。しかし、それでも現地での証言を元に記事にしていた。
事実関係はよく分からないが、文春報道を元に、ネット上では、「自ら辞任すべきだ」「これで自民の支持率低下するね」といった厳しい声も出た。
刺されたのではないかと憶測さえ出る
その一方で、文春の報道にも、疑問の声が出ている。
「本当でも、仕事を終えた自由時間だろうし、なんの問題が・・・」「パラオでダイビングしたらアカンのか?」などだ。あるいは、公務中であったとしても、サンゴ礁の状態を確かめるなど環境がらみのことだったのではないか、という指摘も出た。
文春では、今回の件について編集部にタレコミがあったと書いている。こうしたことなどから、石原伸晃氏は、何か裏に政治的な意図があって刺されたのではないかといった憶測さえ出ている。
石原氏の事務所では、J-CASTニュースの取材に対し、この件については環境省で対応すると答えた。そこで、環境省の広報室に取材すると、文春報道と同様に、パラオでのシュノーケリングなどについて、「ご指摘の事実はありません」とコメントした。また、2014年1月12日の現地視察や、14日の大統領表敬、両院合同会議演説は、予定通り行ったとしている。