旭化成ホームズ「誤解を与えてしまい、大変申し訳ない」
旭化成ホームズに取材したところ、同社宛てにも調査に関する意見が数件届いているそうで、広報担当者は「大変申し訳なく思っております」と話した。
同社の「共働き家族研究所」は25年にわたって共働き世帯の暮らしについて研究を続けている。共働き夫婦が増え「家事分担は当然」という意識が高まってきてはいるが、夫の家事への係わりは育児に比べるとまだまだ積極的ではないという。その原因を研究している中で「妻にとってはアドバイスのつもりだった指摘が夫にとってはショックで、ナイーブな心が折れてしまうことがある」ことが分かり、それが今回の調査につながった。
「妻の家事ハラ」という表現については「過激な表現とは思いましたが、注目を集める意味もあり」採用したという。ただしネットで指摘されている点についてはいずれも本意ではなく「誤解を与えてしまうことになり、申し訳なく思っております」と話した。
なお「家事ハラ」という言葉自体は旭化成ホームズが作った言葉ではない。
2013年には和光大学教授でジャーナリストの竹信三恵子氏が自著「家事労働ハラスメント―生きづらさの根にあるもの」で家事労働を無視、軽視、蔑視することを「家事ハラ」として問題提起している。