ソチ代表選手、真夏日なのにカシミヤ混「冬服スーツ」 この姿での皇居訪問に「アスリートは大丈夫」の声

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   ソチ五輪、ソチパラリンピックのメダリストや入賞選手らが2014年7月16日、天皇皇后両陛下の茶会に招かれた。

   男子フィギュアスケート金メダリストの羽生結弦選手(19)ら約90人が出席し、皇太子さまや秋篠宮夫妻らも同席する一大行事だったが、選手たちが着ていたのはなんと「冬服」だった。

「保温性に富む」素材を使用

夏でもこの服(14年2月撮影)
夏でもこの服(14年2月撮影)

   選手たちはソチ五輪日本代表選手団の「公式服装」の姿で、茶会に出席した。公式服装は大丸松坂屋百貨店がデザインし、「式典用」「渡航用」それぞれ男女用にわけられている。今回着用されたのは「式典用」だ。日本オリンピック委員会(JOC)公式サイトによると、男女共用のジャケットは、

「高級感のある細糸(super100)を使用した、カシミヤとウールの高級混紡素材」
「着用する季節を考慮して、保温性に富んだ素材を使用」

と説明されている。16日の東京は最高気温32.3度(気象庁調べ)の真夏日だったため、ツイッターでは、

「今日の暑さの中冬物スーツはかわいそう」
「ソチオリンピックのときの冬服で謁見とは……一流アスリートは大変だなぁ」
「このクソ暑い中、ソチと全く同じスーツで集うアスリート達。気の毒すぎる。。いろいろお疲れ様です」

などと、選手を気づかう声が出ていた。選手たちは16日夕方の文部科学大臣表彰にも、同じ服装で訪れている。

実は皇居内は冷房が効いていた

   JOCに取材すると、茶会での様子を教えてくれた。外は暑かったが、皇居内は冷房が効いていて、選手がハンカチなどで汗をぬぐうことはなかった。また集合・解散場所までは自由な服装でよく、選手たちは更衣室で着替えていたという。

   4月の園遊会にも代表選手が多数参加したが、みな思い思いの服装だった。これはJOCの「公式行事」でなく、選手個人が直接招待される行事のため。公式服装を着る「公式行事」は4月に行われた首相官邸表彰、16日の茶会、文部科学大臣表彰の3つを指す。

   首相官邸表彰と同様に、茶会と文部科学大臣表彰についても早めの開催を依頼していたが、最終的にこの時期になってしまった。公式行事で着用するため、選手には五輪閉幕後も「服装を他人にあげたりしないように」と伝えていたが、すべての公式行事が終了した今は、

「これ以降は寄付したり、自分の地元に飾って頂いたりしても結構」

だそうで、扱いは選手の判断にまかせるとしている。

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