数年以内にリッター40キロの実現が視野に
ダイハツのミライースは2011年9月、ガソリンエンジンながらHV並みのリッター30.0キロを達成した初のガソリンエンジン車として登場し、「第3のエコカー」として注目を浴びた。ところが直後の同年12月にはスズキがリッター30.2キロと、ミライースを0.2キロ上回るアルトエコを発売し、リッター30キロ超が軽の低燃費車のベンチマークとなった。その後も両車は競争を繰り返し、結果的にそろって35キロの大台に乗った。
一方、小型車はトヨタのアクアとホンダのフィットハイブリッドの両HVが低燃費の首位争いを演じている。ホンダは2013年9月、フィットハイブリッドで36.4キロを実現し、当時のトヨタアクア(35.4キロ)を抜き去り、「国内最高の低燃費(プラグインハイブリッドは除く)を実現した」と発表。すると、トヨタは12月、アクアを改良して発売し、「世界トップの低燃費37.0キロを実現した」と胸を張った。
自動車メーカー関係者によると、「リッター当たり40キロの低燃費も技術的には可能」という。しかし、現代の日本車は燃費だけでなく、衝突安全性などクリアすべきハードルは高い。「安全性を重視すると重量増に結びつき、燃費は悪化する。相反する課題をいかに克服するかがメーカーの腕の見せどころ」(関係者)という。先進諸国の衝突安全性をクリアできない途上国のクルマと日本車の違いはそこにある。
HVはもちろん、軽自動車も数年以内にリッター40キロの実現が視野に入る中、スズキはじめ日本メーカーの次の一手が注目される。