これでなぜ一審有罪?「痴漢冤罪」は本当に怖い 「両手塞がれ、お尻触るの困難」と逆転無罪

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   痴漢えん罪を訴えた東京・三鷹市立中学校の男性教諭(30)について、東京高裁が逆転無罪判決を言い渡した。しかし、そもそも当初から証拠がないと指摘されており、ここまで2年半もかかったことに疑問の声が出ている。

「よかったけどこの教師の人生メチャクチャになった」「やっぱり…痴漢冤罪…怖い…」

一審判決「痴漢することは不可能とは言えない」

   東京高裁が2014年7月15日、一審判決を破棄し、男性教諭を無罪としたことが報じられると、ネット上では、こんな書き込みが相次いだ。

   新聞や週刊誌の報道などによると、教諭は2011年12月22日夜、学校に忘れた財布を取りに戻ろうと路線バスに乗った。左手で吊り革につかまりながら、右手で携帯電話のメールを書き、それが終わって2、3秒すると、前に立っていた女子高生が振り返ってにらんだ。

   教諭は同僚との打ち上げでお酒を飲んでおり、酒臭いのかと思って「ごめん、ごめん」と謝った。すると、女子高生は教諭の腕をつかんで、「降りましょう」と迫った。教諭は、言い争うのが嫌で一緒に途中下車すると、女子高生は、「痴漢しましたよね」と言う。教諭が否定して学校の方向に歩き出したところ、女子高生は、後続バスの運転手らに被害を訴えた。教諭は、捕まったら大変なことになると思って逃げ出したものの、運転手や乗客らに取り押さえられた。

   三鷹署に都迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕された教諭は、当初は、当番弁護士の指示で調べに対して黙秘した。その後は、不利になると考えて黙秘を止め、一審の裁判中は、体の前に提げていたリュックが当たっただけだとして、一貫して無罪を主張した。

   ところが、東京地裁立川支部の倉澤千巌裁判官は13年5月8日の判決で、車載カメラの映像で確認できる時間帯以外は、左手の動きが不明で痴漢することは不可能とは言えないなどとして、求刑通り罰金40万円の有罪判決を言い渡した。

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