「ワンピース」ではくわえタバコにモザイク入る
この団体では、激しいいじめのシーンが含まれている古い時期の番組は放送しないように求め、最近制作された番組と劇場版は比較的表現が穏やかだとして番組前や番組中にテロップを入れるなどして注意喚起するように求めている。これらの動きを受け、放送局を監督する国家通信放送委員会(NCC)は調査に乗り出す方針だ。
台湾では、「ワンピース」の登場人物がくわえタバコをしているとして問題になったことがある。テレビ局はこれらの団体からの改善要求を受け入れ、現在は「タバコ部分にモザイクを入れて放送している。今回のドラえもんの件でも、放送局側は何らかの対応を迫られる可能性がある。
ただ、台湾でも「のび太が『単なるいじめられっ子』」だという見方には異論が出ている。ドラえもんのキャラクター設定には執筆時期によっていくつかのパターンがあるが、その中のひとつに「のび太は就職に失敗し、仕方なく起業。10年後に火事を起こして倒産」というものがある。この点について、タブロイド紙の「アップル・デイリー」では、7月16日に
「10年も会社を続けられる人は、単なる『無能な人』ではない」
といったネット上の声を紹介している。さらに、のび太は静香ちゃんとの結婚に成功しており、「実際のところは、のび太は人生の勝ち組だ」という評価も多い。