東京都中野区議会の金子洋(ひろみ)議員(52=共産)が、2014年7月14日付で区議を辞職した。
金子氏はツイッターで「死ね!」などと発言したことへの引責辞任らしい。
すぐに投稿削除したが「拡散」
金子氏は集団的自衛権の行使容認が決まった7月1日から、あるツイッターユーザーと議論を交わしていた。ユーザーの主張は、中国や北朝鮮とは話し合いで解決できない。いつ攻撃されてもおかしくない状況では、アメリカなどの諸外国に頼るのではなく、自国で軍備を持つ必要があるというもの。
ユーザーは2日、
「いーじゃん別に、集団的自衛権行使したって。結果、他国との信頼関係は強まるし、働いてないヒキニートのゴミ屑が国の為に働けるんだぜ? 安部に感謝しろよニートどもwww」
と発言した。ユーザーは、その後もニートを「ゴミ屑」と表現しながら、
「お前らみたいな言葉だけの夢見ちゃってる政治家より、戦場へ向かう自衛隊や兵士の方が余程マシさ。一つでも多く戦場を無くしてから物語れよ。説得力皆無なんだよ」
などと金子氏への挑発を続けた。
連日のやり取りの末、金子氏は6日、
「そう言いながら、自分は行かないで、『ヒキニート』みたいな『ゴミ屑』に行かせようとしているんだろ! おまえこそ人間の屑だ。死ね! 何も罪のない民間人を殺す前に、お前が死ね! 達者でな! さようなら!生きてたら、また会おうね」
と、問題の発言に至った。同僚区議からの指摘ですぐに投稿を削除したが、拡散は止まらなかった。
金子氏の辞職を受けて、ユーザーは16日、
「なんか俺のせいで政治家が一人辞職したらしいんだが…」
「死ねの一言で辞職しなきゃならないとは…世知辛い世の中だ」
などとつぶやいた。金子氏のツイッターアカウントは、現在非公開になっている。