「本当はもっと視聴率を取らないといけない」
さらに、松尾羊一さんは、岡田准一さんの懸命な演技を評価するほか、織田信長を演じた江口洋介さん(46)もうまいと言う。単なる残酷さを演じるばかりでなく、その世界観をも表現する力が抜群だというのだ。
そして、「本能寺の変」の回は、時代が変わるクライマックスの場面として注目度が違ったと指摘する。
「忠臣蔵での討ち入り、坂本龍馬の暗殺と並ぶ、3大シーンの1つになります。テロに遭って殺される信長に対し、過去の大河ドラマでは、『殺さないでくれ』と助命運動まで起きたほどですよ」
報道によると、NHKでは過去に12作品も「本能寺の変」を取り上げており、ツイッターなどでは今回、信長が殺され過ぎだなどと話題になっていた。
「本能寺の変」の回の直前には、NHKが見どころを紹介する岡田さん出演のスペシャル番組を放送している。それも視聴率を上げる一役を担ったようだ。
ただ、松尾さんは、ドラマについて、こうも言う。
「3大シーンなら、本当はもっと視聴率を取らないといけないと思いますよ。バラエティ全盛の中では立派な数字ですが、歴代の大河と比べれば、ドラマの出来としては普通ではないでしょうか」
もっとも、岡田さんのキャラも安定してきて、ドラマの人気がすぐに落ちることはないとも言っている。