今回もアメリカの言いなりになりかねない?
番組で披露された国産ステルス試作機は、白地に赤を入れた日の丸イメージのカラーに塗られていた。機密保持だとして映像の一部にぼかしが入っているものの、長く尖った機首や鋭くエッジが際立った胴体は、まさに「日の丸ステルス機第1号」だ。
日本政府は、18年度までに国産か国際共同開発かを判断するが、防衛省の幹部は、TBSの取材に対し、アメリカは試作機の段階で口を挟むつもりはないと聞いたとし、日本独自の技術を持てば駆け引きで優位に立てる、ともしている。
しかし、次期戦闘機を巡り、日本の目論見通りにはいかない可能性を示唆するような報道も出た。
朝日新聞は2014年7月13日付記事で、「米に握られた戦闘機の未来」とした特集を組み、今回もアメリカの言いなりになりかねないとの見方を書いた。アメリカは日本の技術を抑え込んできた過去があり、今回の国産ステルス試作機も実戦に使えるレベルにならない可能性を示唆した。アメリカから42機も導入するというF-35も、後部胴体の生産を担うだけになりそうだというのだ。