ロック歌手・氷室京介さん(53)の「氷室京介を卒業する」発言は、多くの人々に衝撃を与えた。それと同時に注目されたのが、ギタリスト・布袋寅泰さん(52)の反応だ。
2人はかつてロックバンド「BOΦWY(ボウイ)」で一緒にプレーしていたが、1988年の活動終了後たびたび「不仲説」がささやかれてきた。
「氷室京介を卒業する。25年頑張ってアスリートの気分」
氷室さんは2014年7月13日、山口・周南市文化会館で開催したライブ中、唐突に「次の横浜2DAYSをもって氷室京介を卒業する。25年頑張ってアスリートの気分」と言い放った。7月19、20日に行う横浜スタジアムでのライブを終えたら引退することを示唆するような発言だ。
現地で発言を聞いていたファンや、ニュースなどでこの発言を知ったファンらはネット上で「まさか僕にとって最後のライブが今日になるなんて」「どういうこと?やっぱり引退ってことなの?」「まだ現実のこととして受け止められない」などと書き込み、騒然となった。
騒ぎを受けて、この日夜には氷室さんの公式サイトに「ファンの皆様へ」というお知らせが掲載された。
「本日7月13日、周南市文化会館公演にて、氷室京介本人がステージ上で自身の音楽活動への引退の意向を表明いたしました。急な発表となり、ファンの皆様を驚かせてしまったことをお詫び申し上げます。正式には7月19日、20日に予定している横浜スタジアム公演、及び来年企画しているファイナル・コンサートを以て氷室京介としてのコンサート活動を休止させて頂く意向です。その他の音楽活動に関しての今後の詳細に関しては、改めて皆様にご報告させていただきます」(原文ママ)
ドラム高橋まことは「布袋さんがそんな事言ってましたか」
発表があってから、ネット上では「布袋のコメントも知りたい」「布袋がどんな反応をするのか楽しみ」など、布袋さんの言動に注目が集まった。
2人は、BOΦWY解散後の互いの音楽活動に対し「あれが布袋の本当にやりたいことなのかなと思う」「あんな曲ならいくらでも作れる」と言い合うなどしたことから、「不仲説」「確執」がささやかれてきた。
こうした中、布袋さんは14年7月14日に「This is my true feeling.」というタイトルのブログを更新。
「もし彼が本当にステージから姿を消してしまうなら『最後のステージはせめて一曲でも 隣りでギターを弾かせてほしい』そう願うのみ」
と、名前こそ出さないものの、氷室さんにあてたととれるメッセージを投稿した。
ファンはこのブログに対し、「布袋さんが望むならそうしてほしいです」「実現したら確実に泣く」「どうなるでしょうかね。ヒムロックはこの願いを受け入れるか・・・」など、様々な思いを書き込んでいる。
なお、BOΦWYでドラマーを務めた高橋まことさんは7月13日、ツイッターで「ヒムロックの公式サイトから発表がありました。今は何とも言葉がありません」。布袋さんのブログ更新後は「そうか、布袋さんがそんな事言ってましたか」と、複雑な心境をのぞかせている。ベースを担当した松井常松さんは、公の場ではまだコメントしていないようだ。