宮内庁は「週刊文春」に掲載された、皇太子ご夫妻の長女・愛子さまの記事に関して、「事実無根」であるとして抗議し、訂正を求めているとウェブ上で発表した。
「初等科の先生大嫌い」などと発言したと紹介された部分については問題にしているが、それ以外の内容ついては触れていない。
「私の言うこときかないから」と発言?
宮内庁が問題としているのは、「週刊文春」2014年7月10日号掲載の「愛子さま衝撃のお言葉『先生大嫌い。私の言うこときかないから』」という記事だ。愛子さまが3月まで通っていた学習院初等科の関係者の証言が引用されている。主管(担任)の先生が愛子さまに話を聞いた際、「初等科の先生大嫌い」「私の言うこときかないから」と発言したと書かれている。同誌の直撃に対して、当時の主管の先生は発言を否定せず「私は何もお話しできない」と立ち去ったという。
宮内庁は7月10日、ウェブサイトの皇室関連報道についてというページで、「そのようなご発言はあるはずもなく,事実無根であることは関係者の一致した認識です」と否定した。さらに、愛子さまは学習院女子中等科に入学したばかりで「新しい環境にお慣れになりつつあるところであり、ご成長にとり重要な時期」であるとして、「あり得ない事実に基づき、読者に誤解を与えるものであるとともに、愛子内親王殿下のご成長にとり大切な静かな環境の確保を妨げる」と批判した。一方の「週刊文春」編集部は「記事には十分自信を持っている」とコメントしている。
「登校拒否という見出しは事実に反します」
宮内庁は同誌のそれ以外の内容については、抗議や訂正をウェブ上で公表していない。「週刊文春」は7月3日号にも「雅子さまと愛子さま『登校拒否』再発と『23時の食卓』という記事を出していた。皇太子さまが6月17日にスイスへ出発してから、愛子さまは遅刻や欠席が続いたという。「『登校拒否』状態が約2年間も続いた愛子さまですが、またここから4年前のあの状態が始まってしまうのでは」と心配する東宮職関係者の言葉が書かれていた。
同誌7月10日号の記事によると、小町恭士東宮大夫は定例会見で「一部雑誌」について「登校拒否という見出しは事実に反します」としつつも、遅刻した具体的な理由は明かさなかった。
これらの内容が真実かどうかは分からないが、愛子さまがすこやかに成長されることを祈るばかりだ。