相場超えた財産分与なら高額の税金が
このように、事実関係はよく分からないが、文春によると、もし離婚になったら、莫大な財産の行方がどうなるかを周囲が懸念しているという。
仮に全財産を渡すと、どうなるのか。慰謝料などに詳しいアディーレ法律事務所の岩沙好幸弁護士は、世間の相場を超えた財産分与や高額な慰謝料になると、取られる税金もかなりの額になると指摘する。
「財産分与は、一般的には、結婚後に築いた財産を夫婦で半分ずつ分け合うことになります。もっとも、夫婦の一方が芸能人などで特殊な能力により多額の財産を築いたような場合は、パートナーへの分与は3、4割などと減ることはあります。しかし、そうした相 場を超えてしまうと、贈与などとみなされて、税金が取られる恐れもあるでしょう」
贈与税は、1000万円以上は半分取られるといい、億単位ならかなりの額になりそうだ。
また、慰謝料についても、同様だという。
「裁判での相場は、100~300万円で、年収が相当高いとしても、400~500万円までだといわれています。もしそれ以上、慰謝料を支払えば、贈与税などがかかることもありえます」
離婚せずに別居したとしても、パートナーに渡す婚姻費用が多すぎるとみなされれば、贈与税がかかる可能性があるとしている。