「市場には不正な手段により取得された情報が多く存在する」
共同通信は2014年7月10日、ベネッセコーポレーションと文献社の関係者の証言として、「ジャストシステムが、漏れたとみられる名簿を名簿業者の文献社から購入し、ダイレクトメールを発送していた」と報じた。
これに対して、ジャストシステムは同日、「当社がベネッセコーポレーションから流出した情報と認識したうえで、これを利用したという事実は一切ございません」と、否定するコメントを発表。ただ、ダイレクトメールに使用した名簿を文献社から購入したかどうかは、ふれていない。
同社は、「事業活動の中でご登録をいただいたお客様にダイレクトメールをお送りする場合や、外部の事業者に依頼して発送する場合など、いずれの場合においても適切な手順や方法をとっております」としている。
一方、ジャストシステムに名簿を売ったとされる文献社は、ホームページの「個人情報の取り扱いについて」で、「市場に流通しているリストには、学校名簿や、他社の顧客名簿など、不正な手段により取得されたものが多く存在しています。安易なリストの入手は、クライアントの信用やイメージを失墜しかねない多大なリスクを負うことになります」と、情報の不正入手への注意を促す。
同時に、「当社では個人情報保護法に則して、適法かつ公正な手段でリストを取得及び管理致しております」としている。同社とは連絡がとれていない。