ネットで批判強い「豚の生レバー禁止」 肝炎や食中毒のリスクが高いのに…

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   厚生労働省の調査会が牛の生レバーに続き、飲食店での豚の生レバー提供を禁止する方針を決めた。ネットでは「食文化の破壊はヤメロ!」「自己責任にすればいいじゃないか」など厚労省を激しく批判する書き込みが大量にツイッターなどに出現した。

   一方、牛肉と違って豚肉の場合は火を充分に通して食するのが当然だと考えている人たちは「生で食べている人がいるなんて・・・」「アウトに決まっている」などと反論、論争が続いている。

生で食べるはずがないため規制がなかった

ついに飲食店から消える「レバ刺し」
ついに飲食店から消える「レバ刺し」

   厚労省の基準審査課によれば、豚の生肉や生レバーの飲食店などでの提供を禁止する方針を決め、2014年7月9日現在、調査部会での審議に入っている。豚レバーを加熱せずに食べると、E型肝炎のほか、サルモネラ属菌などの食中毒のリスクがある。豚レバーの生食が原因の食中毒患者は過去10年間に32人いて、豚レバーが原因とみられるE型肝炎での死亡例も報告されている。厚労省は10年以上前から豚レバーを生で食べないように注意を呼び掛けていたが、2012年ごろから豚の生レバーを出す飲食店が増え、現在は全国で80~100店あるのではないかと言われている。

   増えた原因は、12年7月からの牛レバーの提供禁止だ。飲食店の中には牛レバーの代替をさがし、「豚生レバーは規制されていない」という理由で使い始め、生レバーが食べたい人が通うようになった。厚労省は店に対し豚の生レバーを出さないように注意をしてきたが、

「食べたいというお客がいるから出すんです」

といい、従わない店もあったという。

   それではなぜ、12年に牛の生レバーと一緒に販売禁止にしなかったのだろうか。厚労省の担当者は、「レバ刺し」というのは牛の生の肝臓をさすものであり、豚の生レバーに関しては加熱して食べるのが常識で、

「そもそも生で食べられるものではないし、そんな食べられないものまでいちいち規制するということはありません」

と説明した。

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