ヘイトスピーチで名誉を傷付けられたとして、京都朝鮮学園が「在日特権を許さない市民の会」(在特会)側に計3000万円の賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が2014年7月8日、大阪高裁であった。報道によると、森宏司裁判長は在特会とメンバーら8人に計約1220万円の支払いなどを命じた1審判決を支持し、在特会側の控訴を棄却した。
この問題では、京都朝鮮学園が運営する初級学校の前で09年12月4日、在特会のメンバーらが拡声機を使って、「犯罪者に教育された子供」などと罵声を浴びせ続けるなどし、子供たちから「怖い」との声が上がっていた。森裁判長は、判決理由として、「在日朝鮮人を嫌悪・蔑視する発言は下品かつ低俗で、強い違法性が認められる」と述べた。なお、在特会側は、上告する方針だという。