防衛省HPの「集団的自衛権」関連ページが突然削除 従来の政府見解載せたまま1週間

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   防衛省の公式ホームページにある「憲法と自衛権」のページが2014年7月7日、突如閲覧できない状態になった。

   憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認が閣議決定された7月1日以降も従来の政府見解が掲載されていたためだ。

「集団的自衛権の行使は憲法上許されない」

従来の政府見解が掲載されていたページ(現在は削除されている)
従来の政府見解が掲載されていたページ(現在は削除されている)

   「憲法と自衛権」のページには「憲法第9条の趣旨についての政府見解」という部分があり、

「他国に加えられた武力攻撃を実力をもって阻止することを内容とする集団的自衛権の行使は、これを超えるものであって、憲法上許されないと考えています」

という集団的自衛権についての従来の見解が記されていた。

   さらに自衛権発動の要件には「わが国に対する急迫不正の侵害があること」という、個別的自衛権に限定した以前からの政府見解に基づく記述が掲載されていた。

   こうした記述が閣議決定から1週間経っても放置されていたようだが、7日になって突然ページが削除され、閲覧できない状態に。以降、ホームページには「現在、記述を修正しています」と表記されている。

防衛省「記述修正が間に合わなかった」

   ホームページの記述については閣議決定直後から注目が集まっていた。数日経っても変更されないことを受け、インターネット上では「いつ消す?」「おそまつだな」「こっそり削除されたり編集される前に証拠保存しておこう」などと話題になっていた。

   7日午前には提言型ニュースサイト「BLOGOS」に「防衛省HPに記載されている集団的自衛権の行使の考え方」というブログ記事が掲載され、注目を集めた。

   防衛省に取材したところ「閲覧できない状態にしているのは一時的なもの。変更作業が間に合わなかった。近いうちに新しい見解に沿った内容を掲載する」と答えた。

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