「そろそろ巻き込まれるんじゃないか」
発砲事件のあった「サクラカフェ」に到着したが、「都合により本日はお休みします」というお知らせの表示があり、カーテンが閉じられ真っ暗だった。安価に泊まれるホテルに併設されているので、普段は外国人バックパッカーらで賑わい、さまざまな人種の客が利用する場所だ。24時間オープンで世界のビールや料理を提供しており、日本の利用客も少なくない。いわば気軽にエスニック気分が味わえるスポットとして、そこそこ有名な店でもあるので、ツイッターでは衝撃が走った。
「池袋で中国人が中国人に射殺された所ってサクラカフェなんだ…自分が行ったことある場所で銃殺って怖い」
「最近自分が池袋に行く日に限って事件とニアミスするので、そろそろ巻き込まれるんじゃないかとビクビクしてる」
近年、従来の「垢抜けない」イメージから脱却して、リクルート住まいカンパニーの「住みたい街」ランキングで3位に入るなど、女性人気も向上しつつあるところでの大きな事故の連続だった。
豊島区の治安対策担当課に話を聞くと、「インパクトのある事件はありますが、警察と実務で接している限り去年より(治安は)良くなってきている」と話す。環境浄化パトロールを池袋の繁華街に限ると月11回は行っている。脱法ドラッグについては根絶を目指す決起集会を開いた。
「『体感治安』の部分なので改善していくしかないです。警察と協力しながらいろいろな政策をしていて、事件の未然防止ができればと考えています。街の評判が上がって人が増えると、大きな事件もおのずと起きますからね」