中小企業の3割超に「不安」
「Windows XP」を使用している企業は、なにも東京電力ばかりではない。信金中央金庫の地域・中小企業研究所の調査によると、「Windows XP」をまだ使っている中中小企業は23.9%だった(2014年6月2~6日調査、全国267信用金庫の取引先で、従業員300人未満の中小企業1万4430社が回答)。
すでに切り替えを終えていたり、もともと使っていなかったりした企業をあわせた、「使用していない」は65.1%。また、従業員が10人未満の小規模企業では、そもそも自社で使っているパソコンの状況を把握していない企業もあって、11.0%が「わからない」と回答。「まだ使用している」とあわせると、3割を超える企業で不安が残る結果となった。
信金中金は、「事業規模の比較的大きな企業ほど、(XPを)使っているケースが多いようです。もともとの台数が多いので、一度に全部を切り替えられずに残っているようです」という。
というのも、XPを「使っている」理由をみると、「業務繁忙のため(買換え予定)」と答えた企業は14.6%を占めており、いずれは買い換える予定がありながらも、調査時点では対応できない企業が多かったようすがうかがえるからだ。
「インターネットに接続しないため買換え不要」とする企業は2.9%、「システムや周辺機器がXP しか対応できない」が2.7%、「資金不足」が2.2%と続いた。
切り替えが進まない事情はさまざまあるのだろうが、インターネットでは、
「別に昔の製品を使っちゃダメという法は無いだろ」
「ネットに繋がなければ何の問題もない」
といった声にまじって、
「一部上場企業だがまだ使ってるw」
「XPだが、なにかwww」
「企業がXPを切り替えるのはセキュリティ(の問題)じゃありません。世間体です。うちも営業マン用はすぐに買い換えましたけど、社内はまだまだXP」
と、XPを使っている企業に勤めている人からのカキコミもある。
もちろん、
「はやくwindows8に切り替えろー!!! 」
という、社員の叫びもみられる。